LEPIA映画会第2回「さようならCP」上映&ディスカッション

「さよならCP」監督原一男 制作疾風プロダクション 1972年
昨年7月26日、神奈川県津久井の「やまゆり園」で19人の重度障がい者が殺害されるという悲惨な事件が起こりました。
犯人とされる植松聖被告は「障がい者は不幸しか生まない」と述べています。
植松被告の考えは「優生思想」と言われています。ナチスもユダヤ民族と共に、障がい者を抹殺しました。
障がい者は、社会から「排除」されたり、「抹殺」されたりする、存在なのでしょうか。

この様な問題が提起された事件が、47年前にも起こっていました。
1970年頃、障がいを持つ子供を親が殺す事件が頻発しました。
その時、社会の反応は、その親に対して助命嘆願運動が起きる一方、

その運動に激しく抗議する人々がいたのです。重度障がい者自身でした。
「我々は殺されて当然な存在なのか!」
運動の中心になったのは横田弘さんでした(2013年亡くなりました)
その方達のドキュメンタリー映画が、「さよならCP」です。CPとは脳性麻痺のことです。

当時、この映画の上映会から全国各地に障がい者を支援する組織が作られたそうです。
植松被告は、「社会に『寄生する』生活保護受給者、年金受給者などは、生産性のない人間」と言っています。
このように、対立しなければならない社会なのでしょうか。

実際、身近な日常生活や日本・世界で
異質の人、不愉快な人、思想性がある人、劣っていると決めつけられた人、
貧困者、障がい者、病人、高齢者、孤児、引きこもり、ホームレスなど、弱者とカテゴリーされる人、
国や民族、人種が異なる人、異宗教の人、難民、無国籍者、男女差別など、
様々に差別・軽蔑、いじめ、迫害が起こっています。

はじめは無関心から始まり、知っても、見て見ぬふり…
自分の正しさだけ掲げ、相手の痛みや権利に想いを馳せることなく、
排除、分離分断、暴力…最終的には、殺害、戦争へ…

それが起こり続けているのです。

現実を直視し、自分自身と周りの有り様に気がつくのは、困難では有りますが、
見たくないものから目を背けず、聞きたくないことに耳を塞がず、

十分に話し合い、新しい気づきを得たいと思います。
◎ゲスト:澤則雄さん(TVディレクター)
テレビ制作会社で35年間ディレクター、プロデューサーを経て現在フリー。

1998年から12年続いた「自給自足物語」を制作。都会を離れ電気ガス水道無しの山奥で暮らす家族のドキュメンタリー。またその過程で心の病をもつ人々が自然の中で暮らすことで社会復帰する姿を目の当たりにし、心の病と闘いながら自分の居場所を探す「確固たる居場所」というドキュメンタリー映画を制作。

昨年起こった津久井やまゆり園事件に衝撃を受け、取材を始める。

1970年頃障害児を親が殺す事件が続発、その時社会の反応は親の助命嘆願運動だった。障害者は殺されてもしょうがない存在なのか?ほぼ半世紀経った2016年7月26日は「障害者殺しの思想」が再び蘇った年として記憶されるのではないか?なぜ植松聖被告はそのような意思を持ったのか、そしてそれは彼個人の特異な資質なのだろうか?

現在、1970年代に障害者運動に関わった人々を取材中。

パレスチナ/イスラエル和平への映画「Be FREE!」上映+鈴木聡監督トーク

 70年前の原爆の残り火は、今なお戦争の続くイスラエル・パレスチナへ

 そこで目撃したのは、マスコミが伝えない、パレスチナ問題の真実だった……

 なぜパレスチナには67年間も平和が訪れないのか……

 

 鈴木 聡監督プロフィール

早稲田大学卒。大手広告代理店に入社。CMプランナーとして広告制作に携わる。

TCC新人賞、広告電通賞TV部門最優秀賞、フジサンケイグループ広告大賞最優秀クリエイティブ賞、

ACC賞など受賞多数。本作にて、監督デビュー。

 

 【日時】10月15日(日)開場10時半 上映11時の部/15時の部/19時の部   

 【会場】一般社団法人 命・地球・平和産業協会 スペースLEPIA

 【料金】一般1,000円 年金の方600円 経済的困難な方・高校生以下無料

     学生 500円 お誘いあわせて是非どうぞ!!

 【ご予約・お問合せ】TEL:080-4576-9993     Email:vitamin_kazuko@lepia.org    

 温かなハートの鈴木聡監督トークと参加者とのディスカッションあり!

 美味しいコーヒー300円、カレー400円ほか飲み物・軽食メニューあり